ニュージーランド代表オールブラックス

2018.05.31 | コラム

試合前に行う「ハカ」は、先住民族マオリの伝統儀式を引き継いだもので、相手に対し戦いに臨む闘志を表す踊りだ。オールブラックスが初めて試合前にハカを披露したのは、1905〜1906年のイギリス遠征の時。かつてはアウェーでの試合に限り行うものだったが、1987年の第1回ラグビーワールドカップ以降はニュージーランド代表のすべての試合で踊られるようになり、その後は様々なカテゴリーのニュージーランド代表で行われている。なお、現在のオールブラックスのハカには、以前からある「カマテ/Ka mate」と、2005年に初披露された「カパ・オ・パンゴ/Kapa o Pango」の2種類があり、対戦相手や会場の雰囲気によって、どちらを舞うかが決められるという。

そうした独特の個性に加え、オールブラックスはプレーでも世界中のラグビーファンを魅了してきた。伝統的にボールを大きく動かすランニングラグビーを志向し、群を抜く運動能力と卓越したゲームセンスを駆使して、いとも簡単なようにトライを奪ってみせる。糸を引くような長く速いパスで瞬く間にグラウンドの端から逆サイドまでボールをつなぎ、スピードに乗ったランナーがスペースを駆け抜ける様は、まるでマジックを見ているかのようだ。

「世界最強」の称号は、様々な結果からも裏付けられる。(2011年、2015年W杯で勝利)1903年にオーストラリアと初めてのテストマッチ(国の正代表チーム同士の真剣勝負)を戦って以来、2017年11月までの全戦績は、566試合で437勝109敗20引き分け。すべての対戦国に勝ち越しており、勝率は実に77.2パーセントにも達する。

ラグビーワールドカップは1987年の第1回大会で初代王者に輝いて以降、しばらく優勝から遠ざかったものの、自国開催となった2011年の第7回大会で2度目のタイトルを獲得し、2015年の第8回大会では史上初の連覇を達成。優勝3回は歴代最多で、2019年に日本で行われる第9回大会でも大本命の前評判は揺るぎない。ラグビーの国際統括機関であるワールドラグビーが発表する世界ランキングでは、2009年の11月から8年間に渡って1位の座を維持している。

名実ともにラグビー界を牽引する存在。それが、ニュージーランド代表オールブラックスなのだ。

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